「世界の涯の物語」
訳者: 中野 善夫/中村 融 /安野玲/吉村満美子

　現代ファンタジーの源流であり、いまなお魔法のきらめきを失わない特別の作家ダンセイニの初期幻想短篇集二冊を完全収録。
　盗賊サンゴブリンドに下された過酷な運命。
　“絶無の都”へいたると予言された子供の旅。
　老人から買った魔法の窓が見せたもの。
　水夫が偶然知った海の秘密…。
　神話的な物語に、ユーモアに満ちたほら話が織りまぜられた珠玉の三十三篇。

　トールキン、ラヴクラフト、稲垣足穂等に多大な影響を与えたファンタジーの源流。
　神々の与える残酷な運命を苛烈に美しく描き、ロンドンに世界の涯を誘う、魔法の作家の幻想短篇集2冊を完全収録。

　訳者（中野善夫氏）あとがきで
　ロード・ダンセイニ 。
　この名前はファンタジィの歴史において特別な意味を持っている。
　エルフランドの黄昏の光のなかをケンタウロスが駆け、ドラゴンが飛び、牧神（パン）が躍る。
　世界の涯で〈時〉が〈神〉と争い、〈死〉が美しい姿を表わす。
　ダンセイニ こそ現代ファンタジィの源流に他ならない。
　絶えることなく夢と幻想が湧き出づる泉に他ならない。
　神話世界を創造したJ.R.R.トールキンに、宇宙的な幻想と恐怖を描いたH.P.ラヴクラフトに、あるいは人類の未来を語るアーサー. C.クラークに、そして数知れぬファンタジィ、ホラー、SF作家たちに直接的間接的に強い影響を与えたと言っても過言ではない・・
　と絶賛しています♪

　初版が1912〜1916年にかけて・・
凄い“本”は決して色褪せしないものです♪

　蛇足ながら
　1話ごとにものすごい勢いで“イマジネーション”の嵐が吹き荒れるかと♪
　心召されい❤️
　ために、“走り読”など“もってのほか”♪
　心静かに“灯”一点のお部屋でお読みください♪
　まあ、余計なお世話と思わずに・・♪

　経年劣化に伴う軽度な周辺の焼けがありますが、古書レベルとしての本の状態は概ね良好かと♪