達磨のイメージは、良縁、開運、商売繁盛、などのお目出度いことの祈願に登場する赤いあれですね。目標を立てて片目に墨を入れ、達成時にはもうひとつに目を付けてなんてシーンもよく見られます。

だるまは紙を貼り付けて糊で固める張り子の技法で作られるそれには当然型が存在します。
これもそのひとつ。

通常は木型に和紙をペタペタと貼付け、乾いたらまっぷたつに切り離し、再び紙で貼り付けて着色して
作ります。ですから木型の後頭部に刃物痕が付くわけです。
こちらは非常に珍しく通常は木型の名の通り木なのですがなんと土で出来てます。
土を焼いて陶器となっているかなり珍しいだるま型です。
過去にも出会った事がありません。

表情もとても良いです。
現行物では出せるはずないオーラが半端ないです。


剥がしやすいようにオイルか何かでコーティングされているのか、長い間人の手で撫でさすられてトロっとした質感に変化しています。
見た目は木型と変わりありませんが、重さがずっしりとございます。

後頭部の縦の傷はだるまの型として使われてる証拠でもあります。
傷の数だけだるまが作られた証拠でもあります。
頭部に穴がありますが、焼くときに割れないように開けた穴かと思います。

高さ18センチ　横巾14センチ

明治～大正頃


まず今後も出回る事は無いと思います。
オブジェとしてもかなり存在感あってカッコいいです。

一回り大きなサイズも出品してますので合わせてご覧ください。（最後の写真）

後ろの傷は作る工程での傷なのでこれは目立つ傷の分類には考えておりません。

ご理解頂けます方のみご検討ください。

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