上巻発行1976年3月25日　初版
下巻発行1976年4月15日　初版
著者　マシュ―·グレゴリー·ルイス
訳者　井上一夫
造本　杉浦康平+鈴木一誌
責任編集　紀田順一郎+荒俣宏
上巻 14×20.5×3.5　312P
下巻 14×20.5×3.6　338P
マシュ―·グレゴリー·ルイス(1775~1818)イギリスの小説家、劇作家。
世界幻想文学大系②A②B 血塗られた破戒僧のすさまじい背徳を描き、サドやブルトンによって讚辞をあびた物語。
英国ゴシック·ロマンスの歴史はウォルポール以降クレアラ·リ―ヴを経てラドクリフによる時点で、風光明眉なスイスやイタリアの山間に展開する幽閉と陰謀をからめたサスペンスに定置した感があった。そこでは、読者は異国趣味と薄幸のヒロインとに耽溺して、ともに戦慄しともに夢想していればそれでこと足りた。しかしドイツ疾風怒濤の時代の熱狂的な文学に深く傾倒したマシュ―·ルイスが登場するにおよんで、ゴシック文学は真の悪魔主義と超自然感覚を獲得したといっていい。本書は破戒僧アンブロジオの淫猥で破滅的な生活と冒険を描いて、文学におけるグロテスクとエロチシズムの最初の解放をもたらした英国十八世紀小説の偉大なる金字塔である。ー国書刊行会パンフレットより
発売時に購入して、自宅で保管しておりました。
写真2.外函ケ―スの紙カバーに小さなシミがございます。
写真4.外函ケ―スの紙カバーの背が日焼けにより色褪せがございます。
写真7.上巻外函ケ―スの天に傷みがございます。
写真8.下巻天にシミがございます。
写真9·10.小口、地は綺麗です。
写真13.上巻目次です。
写真15.月報9
　『マンク』の“謎をもった構造”ー
　井出弘之
『マンク』とドイツ恐怖小説ー石川
　実
　幻を求めた人々１ー秋山和夫
写真18.下巻目次です。
写真20.月報10
　『マンク』とドイツ的情熱ー荒俣
　宏
　忘れられた鏡ー桑原喜一
　幻を求めた人々２秋山和夫
本文は綺麗です。
経過年数のわりに、状態は良好です。