ベトナム戦争、沖縄返還、七〇年安保闘争の時代の日本の防衛に関する問題を扱った文献です。
著者が日本経営者団体連盟という事もあり、総じて安保反対論者に対しては批判的です。
七〇年安保の頃の、学生運動に対するシンパシーを持たない人々が、果たして安保闘争に対してどういう感想をもっていたのかを、論理的にも統計的にも知る事が出来ます。
昭和44年のリアルタイムな著作という事もあって使用感がありますが、個人的な感想ではありますがそこまでの経年劣化は見られません。少なくとも読もうとして本が傷むような事はありません。
ただ、やはり古い時代の本ではありますので、ご理解の上でご購入いただきたいと思っております。
因みに、日本経営者団体連盟(略して日経連)は、今は経団連と合併しているそうです。