小川洋子の小説２冊セットです。

◆薬指の標本◆

楽譜に書かれた音、愛島の骨、火傷の傷跡・・・。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」。靴はあまりにも足にび ったりで、そしてわたしは・・・。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。

【目次】
薬指の標本
六角形の小部屋
解説（布施英利）

発行所：新潮社

発　行：第４刷2004年８月

頁　数：185

定　価：362円＋税



◆博士の愛した数式◆

「ぼくの記憶は80分しかもたない」。博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた――
記憶力を失った博士にとって、私は常に "新しい" 家政婦。博士は "初対面" の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

【目次】
博士の愛した数式
解説（藤原正彦）


発行所：新潮社

発　行：第３刷2005年12月

頁　数：205

定　価：438円＋税


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