本の概要
「問い」から探究へ向かう学習のための本書
本書では,読者の皆様方が,総合的な学習の時間とは何かを考えることを通して,漠然とした探究のプロセスを明確にするためのものである。
第1章では,日常の疑問や「問い」から,横断的・総合的に学びを考えることのプロセスを明快に解説されている。
第2章から第13章までは,学校の教科の枠や研究の専門の枠を超えて,コミュニティ,身体,多様性,環境,国際理解,防災,創造性,プレイ,カルチャー,伝統文化,ICT,そして学ぶ意義などの,現代社会を読み解くキーワードへ学習活動からアプローチできるよう,思考のエキスパートである研究者が,探究の魅力,学校で子どもたちと共に思考することの魅力について述べている。
第14章では,さらに問いをどのように立てるのかについて示している。
このように本書は一連のストーリーとしてまとめられたものではない。
各章の魅力を断片的に感じ取っていただければと思う。
そして,これらの断片から,読者の皆様方が,子どもたちと共に「問い」を立て,これまでにない新しい探究に,子どもたちと共に楽しんでくださることを心より願っている。(序章より)

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