学生時代、明るくて前向きな青春漫画だけじゃ物足りなくて、ちょっと影がある、クセのあるストーリーに触れたくてかじった吉村明美先生の短編集。すでに漫画家を引退し、作品数が限られていますが、代表作「薔薇のために」や「麟館グラフィティー」を読んで他の作品に触れたい方にもおすすめです。

自宅の本棚でずっと大切に保管していました。古いものなので日焼けや経年劣化などがあります。比較的状態は良好だと思いますが、写真にて状態をご確認ください。



■本の紹介

「桜moon」

昇の前にハネムーン中に死んだはずの花嫁・さくらが現れて……。表題作のほか、「夜へ……」「抱きしめたい」「スノー・バラード」など5編からなる愛の傑作短編集。



「今でも夢にみる」

お人好しで楽天的な女の子・小波。高校生最後の夏に忘れられない出会いが…。表題作の他「一夜」を収録。愛と感動の長編シリーズ第2弾



「あの窓」

自由奔放で男運の悪い母に育てられた少女・ハル。母が好きになってしまうのは、アル中、ヤク中、借金持ち…とロクでもない男ばかり。それでも、厳しい現実にも負けず笑顔を忘れないハルが夢見るのは「普通の家庭」だった…。せつないくらいまっすぐな、少女の愛と運命を描いた感動巨編。表題作の他、一生忘れられない夏の出来事を経験した女性を描く感動長編「青空」を同時収録。



■作者紹介 （吉村明美）

高校卒業後、OL生活を経て、1980年「プチコミック」から『まちぼうけ花』でデビュー。1993年『薔薇のために』で、第39回小学館漫画賞少女向け部門受賞。代表作になる。『薔薇のために』は、2004年台湾で『薔薇之恋』としてテレビドラマ化され、大人気となった。「麒麟館グラフィティー」のひとつ。2020年、漫画家生活40周年を節目に引退。様々な人間模様をドラマチックに描いた作品が多くの共感を呼ぶ。



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