桐野夏生（きりの なつお）

・ジオラマ
・リアルワールド
・I'm sorry, mama

桐野夏生先生による
恐怖感うようよ胸糞おえおえの3冊セットです。

読後、もやもやが残るけど、いや残るこそ
何度も読み返したくなる作品たちでした。



「ジオラマ」

9編からなる短編集。
普通に暮らし、普通に見える人々。彼等の日常が少しずつずれていく様が描かれています。

銀行の倒産により失業した男が、妻と同じマンションの真下に住む女性との間を行き来する「ジオラマ」、ホラー風味の「デッドガール」、かっこいいと憧れていた人物の別の面を知ることになる「井戸川さんについて」、観光ガイドが旅行客の女性に人捜しまで頼まれ振り回される「捩れた天国」などなど。



「リアルワールド」

ねえ、取り返しのつかないことってあるんだよ。高校3年生の夏休み、世界の終わりが始まった。

母親を殺してしまった少年と、彼の逃亡を手助けすることになる4人の女子高生。
遊び半分のゲーム感覚で始まった事件が、やがてリアルな悲劇に集約してゆく…心の闇を抉り出す。



「I'm sorry, mama」

児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。

その背景に、女の姿が浮かび上がる。

盗み、殺し、火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。繰り返される悪行の数々。次第に明らかにされる過去。救いようのない怒りと憎しみとにあふれた女は、どこからやって来たのか。

邪悪で残酷な女の生を、痛快なまでに描いた作品。



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他中古本の為、経年劣化、多少の日焼けはあります。

神経質の方は購入をご遠慮ください。

宜しくお願いします。