『リヒテル・イン・コンサート』（5CD）

disc 1

ベートーヴェン

①ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 op.90

②ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109

③ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 op.110

④ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 op.111

disc 2

⑤ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 op.7

⑥ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 op.31-2『テンペスト』

⑦ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 op.31-3

disc 3

⑧ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 op.2-3

⑨ピアノ・ソナタ第28番イ長調 op.101

リスト

⑩ピアノ・ソナタロ短調 S.178

disc 4

シューベルト

⑪ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960

⑫ピアノ・ソナタ第9番ロ長調 D.575（遺作）

disc 5

⑬ピアノ・ソナタ第6番ホ短調 D.566

⑭ピアノ・ソナタ第18番ト長調 D.894「幻想」



スヴャトスラフ・リヒテル（P）

録音：1961～1975年（すべてライヴ）



思ったより音質が良好でうれしい。ベートーヴェンの気迫もさることながら、シューベルトが素晴らしい。異次元世界へ連れて行かれます。



特にシューベルトのピアノ・ソナタが面白い。その中でもD.566が白眉。出だしのところの歌わせ方が、元々演歌っぽいのがさらに強調されてて、一瞬、津軽海峡に連れて行かれます。 音？十分良いと思います。



スタジオ録音には及ばないが、まずまずの音質。フィリップス盤やビクター盤などと重複する曲もあるが、ライヴの臨場感もプラスに働き、むしろこっちのがいいんじゃぁないか、と思うものもある。ベストに近い演奏を集めていることは確か。（但しリストソナタロ短調はさびの部分で結構はずしている。）



「幻想」の第一楽章が素晴らしい。26分以上なのに「終わってほしくない！もっと続けて！」と言いたくなる。古いアルバムを開いて1枚づつ懐かしむような・・・こんなリヒテルもあるんだなぁと震えました。ただものでないピアニストだということが実感できます。リストは予想外の展開。シューベルトは語りかけるように、しかも深い。彼の最高レベルの演奏です。



輸入盤【廃盤】盤面傷無し



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