イラストレーター、エッセイストなど多彩な活躍をされる久住昌之さんの、酒呑んだあとでシメに食うモノについてのエッセイ「これ喰ってシメ！」の出品です。
酒飲みなら頷ける話が多いはず。
私が読み終えた中古ですが、帯とカバーに若干の折れ跡がある以外は美品です。
酒席シメ話の他にオマケとして、1日の始まりとして食べる朝食を掘り下げたエッセイ「おはようごはん」が5篇と4コママンガの「個人経営飲食店十撰」10作、さらに巻末には人生最期のメシについてのエッセイ「一生のシメ！」が収められています。
総ページ数204。
初版発行2024年7月22日。
この冊子は初版です。
ご不在でもポスト投函されるネコポスで発送します。

味覚は嗅覚と特に相性がいいです。
嗅覚が効かないと味覚も衰えます。
次いで視覚との相性も悪くありません。
試しに目を閉じて味わってみて下さい。
なんだか味もボンヤリに感じるはずです。
相性が良くないのは聴覚です。
耳は閉じることができません。
自分の食事以外の音が聴こえると、味覚は劣化してしまいます。
だからTVなんか流す飲食店は、自分の料理に自信がないから「TVで誤魔化しちゃおう」としていることが多いのです。
まあ、現在では勝手に客のほうがスマートフォンなど眺めながら喰ってくれるので、チェーン店の調理アルバイトたちはだいぶ楽でしょうが。
何食わせても文句は出ないでしょうから。

食事は人間の一番基本の仕事です。
真摯に向き合う必要があります。
あなたを形作るのはあなたの食べたものなのですから。
食べ方が汚い人は仕事も汚いし、食べるのが遅い人は仕事も遅い。
スマートフォンなんか眺めながら食べる人はそういう仕事しかできません。
だから大事な案件は任せないことです。

例えば鰻を食べて、それが天然なら難しいですが養殖物なら愛知産か鹿児島産か中国産か、くらいは判断できないのなら、それはあなたがちゃんと食事してきていなかったという証明です。
これからは毎食を真剣に向き合ってください。
おいしくない料理に当たった時も、どうすれば美味しくできるか考えるべきです。
そこに調味料があれば実践してみて下さい。
小さな画面の中よりも、遥かに新たな発見があるはずですから。

この出品のBGMはデイブ・バセットとレイチェル・プラッテンの「ファイト・ソング」です。
ご質問等はお気軽にどうぞ。