「JK IV」
松岡 圭祐
定価: -

#松岡圭祐 #松岡_圭祐 #本 #日本文学／小説・物語

一読しました。カバーをつけてましたが、
少し時間を置きながら読み進めたので、それなりの使用感があります。

読後感を書きます。

時系列順に進む物語、前半と後半の沙奈の豹変的な変わりよう、その秘密については次の巻で明らかにされるのでしょう。

これまでのⅠ.Ⅱ.Ⅲ巻が伏線としたⅣ巻なのかも知れません。

読み終えるとストーリーを忘れる私の癖が影響し朧げな記憶の中に、そういえばそうだったかな、ということでも充分楽しめました。

一捻りふた捻りがありそうな中で、単純な展開にも感じながら、同じ人物？どこでどうしていたのか？沙奈は、なぜ違う個性でいたのか？これはわからないまま。

今までの松岡作品とは、何か違うなぁ、という展開は新鮮にも感じました。

高校事変に繋がり展開していくことを匂わせ、なかなか裏をかいたような、そうだったのか、という部分よりも、虐げられてきた存在が、その復讐を果たしていく、猟奇性、暴力重視、そのバイオレンス性で、悪を蹴散らしていくところが、ストレスを抱えて、スカッとすることをエスカレートしていく

蓄積されたエネルギー、怒り憎しみを放出させてくれる作品を好むのが読者なのか？
私自身は、なぜこれでいいのか、その正当性や、主役に共感できる部分がしっかり書かれていない感を持ちました。

なので、敢えて読者にわからない状態として、次の巻に繋いでいるのかも知れないので、これはもしかしたらⅤ巻の前の上巻に当たるのかも知れません。

これはいつの話なのか、というのも、ミステリーでした。

今までの作品の中で、スカッとしながらも、このあと大丈夫なのか？李沢君は会社に戻れたのか？物語が終わった感じがしない、なんとなく一巻で完結し終えていない印象がありました。次の巻に期待を持ちながら、待ってみようと思います。