狂気と文化
ミシェル・フーコー
内藤陽哉 訳
合同出版

表紙・背・裏表紙にヤケ、スレ汚れ、スレあり。
天にシミ、埃汚れあり。
見返しめくったところにヨレ
帯にスレ折れあとあり。
全体にヤケ
喉割れあり。


【内容】
もし心理的疾患と健康とを定義づけることがきわめて困難に思われるなら、それは身体医学のための概念をおおむね精神医学 にも適用しようとするからではないのか?
身体的障害と人格の変容との間に統一性を見出そうとする場合の困難さは、この両者に同じ種類の構造を仮定することに基づくのではないのか?

精神病理学の根源は何らかの「超病理学」に求められる のではなく、人間存在と、狂気の人間および正常の人間との、歴史的に位置づけられたある種の関係のうちに求められることをわれわれは証明していきたいと思う。

精神病理学がどのように形成されてきたかを想起し、精神医学が新たな厳密さを見出すために、まず過去に対して評価をくだし、初めに何をなすべきであるかを指摘しなければならない。

【帯文より】
現代において狂気とは何か。
機械化した世界、人間の間の直接的な感情関係の消滅などと結びつけて現代の狂気が語られている。
しかし、この異邦人の偉大な配分の前に我々がみるのは真の自由とは何かということではないか。

【目次】
■序文

■第一章 精神医学と身体医学
第一部 疾患の心理学的次元

■第二章 疾患と発達

■第三章 疾患と生活史

■第四章 疾患と実存
第二部 狂気と文化

■第五章 精神疾患の歴史的形成

■第六章 狂気、その総体的構造

■結論

■精神医学史略年表

■訳注

■訳者あとがき



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Maladie mentale et psychologie