☆３冊　

著者:高杉良
〈銀行人事部〉〈いのちの風〉〈めぐみの園の夏〉

◼︎内容紹介◼︎
〈銀行人事部〉
教育者精神など少しもない高校教師、保身のために部下を陥れる銀行のエリート課長・・・・・
高卒女子の就職戦線のドロドロとした裏側を抉る表題作「銀行人事部」、国家的使命と責任を自負する官僚に対して、官僚の力の及ばぬ世界で日本経済を支える商社マン（民僚）の哀を描いた「民僚の挫折」など、八箒を収録した短編集。

〈いのちの風〉
大日生命社長広は、組合の反発、役員会の不協和音、マスコミの中傷を抑え、実子の厳太郎を役員待遇で
入社させた。若き取締役厳太郎は外務の現場から学び、爽やかな人柄と卓越した交渉能力で、国際保険の制度化、法人営業部設立と革新的な事業を立ち上げて行くのだが.......。生保業界に新風を巻き起こした実在の青年実業家をモデルに同族経営の根本問題を見据えた長編経済小説。

〈めぐみの園の夏〉
昭和二十五年夏。十一歳の亮平は孤児の施設「めぐみ園」に放り込まれた。母親の心ない仕打ちや妹との突然の別れ。情けなさも辛さも悔し涙も、歯を食いしばって乗り越え、亮平は生来の明るさと要領のよさで生き抜いていく。園長夫妻の理不尽な扱いやその息子の暴力にも正義感で立ち向かい、保母や先生にも愛されるのだが、思わぬ岐路が......。作家としての原風景を描き万感こもる自伝的長編。

◼︎著者◼︎
高杉良(タカスギ・リョウ)
1939（昭和14）年、東京生れ。石油化学専門紙記者、編集長を経て、1976年『虚構の城』で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作、話題作を次々に発表している。主な作品に『小説 日本興業銀行』『労働貴族』『広報室沈黙す』『燃ゆるとき』『王国の崩壊』『金融腐蝕列島』『不撓不屈』『乱気流』『挑戦 巨大外資』『反乱する管理職』『青年社長』『破戒者たち』『人事の嵐』『第四権力』『小説ヤマト運輸』『めぐみ園の夏』『破天荒』『転職』等がある。

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