食道ガンで６回の過酷な手術を受けながら、「生」に対する前向きな姿勢と節制、自己管理によって、皇族としての公務に復帰された寛仁親王殿下が、ガンの発見から治療実態までを赤裸々に綴った、衝撃の一冊。　

1、食道癌発見と記者発表　
2、医師と患者の関わり方　
3、術後の痛みと呼吸困難事件　
4、トレーニングと腹部変色事件　
5、術後の食事と感覚の変化　
6、退院後のリハビリ　
7、見舞いの言葉と嬉しい贈り物　
8、学会の発表をめぐって　
9、私の生き方と運命論　
10、人生観と日頃の危機管理

以上の10パートに分かれ、それぞれのパートに、国立がんセンターの主治医団６名の、真摯で率直なコメント、基本的な立場や考え方、殿下への反論・共感等が付されている。まさに、患者と医師が共に語った初めての書籍。

最終11パート目には、日頃より殿下が渾身の力で取り組んでおられる福祉に関する考えが「障害(者)とは、福祉とは何か」という形で端的にまとめてあり、今後の福祉とボランティアを考える上で大きな示唆を与えてくれる。

著者も語るように、ガンという病気は、罹患した部位と進行度が同一であったとしても、予後の状況は千差万別だが、患者、家族はもちろん、全ての予備軍に読んでもらいたい感動の書。

- タイトル: 癌を語る
- 価格: 1500円

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