●『kicks』（キックス）は、ASKAの5枚目のオリジナル・アルバム。1998年3月25日に東芝EMIから発売された。



アルバムのテーマは「ロックとクラブの融合」であるという。

タイトルの「kicks」とは、刺激という意味である。



すべての楽曲のアレンジを、ドラマ『踊る大捜査線』の劇中音楽などを担当した松本晃彦が手掛けている。



●【リスナー評】

「NO WAY」のハードボイルド作品にみる今作の意思!



チャゲアスと一線を画すところまでに鳴る、音の重厚性が印象的。特に「NOWAY」の「こんな夜景にナパームをぶちこむような」、という破壊的イメージは新鮮だった。どうしようもないストレスを爆発させたい、というような暴力的衝動に基づく肌触りだからだ。

そのナパーム弾は、安穏とし、いつもと変わらない都会の夜景を何かに見立てた上で、その既存の凝り固まった世界への一撃だ。日常へ急に立ち上る爆炎。上から見下ろしている主人公は、その光景に美しさを感じたのか虚無感を感じたのか。



ASKAにとってこの曲の趣旨とアルバムの趣旨は近い。既存のASKAイメージへ蹴りを入れる今作は、「SCENE」というASKAの原点から始まった内省的な音楽の旅が今、自らの殻を破る姿勢と重なり、また自身の可能性を高らかに宣言するのに象徴的な役割となっているからだ。





収録曲一覧

全作詞・作曲: 飛鳥涼、全編曲: 松本晃彦。

#タイトル時間

1.「No Way」5:57

2.「Girl」5:00

3.「Now」4:45

4.「In My Circle」5:21

5.「遊星」4:33

6.「馬を下りた王様」4:17

7.「同じ時代を」4:02

8.「Tattoo」4:38

9.「Kicks Street」4:25

10.「花は咲いたか」



●【中古盤コンディション)】CDディスク盤面にキズ・カビ汚れありません。盤質Aランク良好です。プラケースのワレやヒビもありません。帯びつきです。ジャケット兼フォトブックレット兼歌詞カード(レコーディングデータ)は片面８面体×８面体封入ですが、▼中間付近の上下にケースのツメあと打痕へこみと、やや変形凸凹ダメージ少々あります。写真19＆20枚目参照ください。各ぺージ誌面によごれや破れ破損などはありません。