埋もれたシルクロード
V. マッソン　著　
加藤九祚　訳
岩波新書

【内容】
本書は青銅器時代から紀元五世紀までの中央アジアの古代文化を、ソビエトにおける最新の考古学の成果に基づいて原地出身の新鋭の学者が概説したもの。 中央アジアの古代史を都市の形成を中心に、バクトリア、バルチア、ホレズム、ソグド、マルギアナの五つのテーマについて、主としてヘレニズムおよびオリエント文化、そして仏教との関連において明らかにする。 失われたこれらの文化の新しい諸側面が、われわれに多くのことを語りかける。

【目次】
古より残りしもののあと——序にかえて
1 踏み越えられなかった境界——青銅器時代の中央アジア
2 伝説と現実——前九〜七世紀の中央アジア
3 二つの文明の出会い——ヘレニズムとバクトリア
4 世界で二番目の住みよい国——征服されざる国・ソグド
5 パルティア王の宝物庫——ニサの遺跡をめぐって
6 アンティオコスによって建てられたもの——文明の十字路・古代メルヴの興亡
7 北方における文明の前哨——砂に埋もれた古代ホレズム
歳月の残片——結びにかえて

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No.507

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