著者の吉田分ニ氏は大阪大学工学部助手を経て日立造船に入社し、設計部などに勤務し、1974年、「船舶の安全運航に関する一考察」で日本海難審判協会主催の斉藤賞を入賞された方です。　『はじめに』で「若い青少年向けにわかりやすい船の科学を紹介するような読み物を書いてもらいたい」という出版社の要請に共感を持って執筆したことが書かれていて、下記の目次のように浮力、造波抵抗、スクリュー、舵と基本を解説しながら船の技術開発について色々な事例（事故を含む）を交えながら解説されます。
　わかりやすい船の科学を紹介するという観点から現在でも役に立つ本であり、様々な事例は本書の発行から30年以上経た今日でも興味深く読むことができます。

[目次]
I　船はなぜ浮くのか
II　船の形とスピード
III　推進の原理
IV　舵のはたらき
V　揺れない船をめざして
VI　材料・構造と巨大化への道
VII　事故との戦い
VIII 特殊な目的の船

吉田文ニ　著
講談社BLUE BACKS
定価:¥560
1976年発行の古い本ですから、全体的に紙の変色、日焼があります。
また、一部LINEマーカーで線を引いてありますが、お読みいただくのに支障はございません。(写真にてご確認ください。: p.48/106/242)

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素人の長期自宅保管品であることをご承知の上お買い上げ下さいますようお願いします。