芥川龍之介 三つの寶
装幀小穴隆一　序文佐藤春夫　貼り込挿画12葉　天金
昭和3年（1928年）6月20日刊 改造社版

1971年の復刻版ではありません。ほぼ100年前の初版本です。
芥川唯一の童話集で、自死の翌年に刊行されました。

冒頭に、佐藤春夫による「序に代へて」があります。
「芥川君／君の立派な書物が出来上る。君はこの本の出るのを楽しみにしてゐたといふではないか。君はなぜ、せめては、この本の出るまで待つてはゐなかつたのだ。さうして又なぜ、ここへ君自身のペンで序文を書かなかつたのだ。（後略）」

黄色と黒の二色刷りで、イラストはカラー印刷の別の紙を貼りこむという、凝った作りの豪華本です。

古い本なので、外装はかなり傷んでいます。
クリーニングすればある程度綺麗になるかもしれませんが、
布の劣化を考えそのままにしています。
中のページは、黄色みがあり一部にシミがありますが、綺麗な方だと思います。
破れが三箇所あります。
2箇所、中ページと裏表紙クレヨンの跡があります（写真参照）。
函があったらしいのですが、残っていません。

古書、長期間自宅保管していたことをご理解の上、ご注文ください。
即購入していただけます。
価格交渉のご相談はご遠慮ください。

よろしくお願いいたします。