著者プロフィール

1898年〈明治31年〉2月15日 - 1993年〈平成5年〉7月10日）。広島県福山市出身。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。



昭和４年、梶井基次郎の「ある崖上の感情」の影響を受けた「朽助のいる谷間」を発表、「幽閉」を改作した「山椒魚」と「屋根の上のサワン」を発表する。昭和５年、林秀雄らが出していた雑誌『作品』の同人となり、太宰治とはじめて会った。

昭和１３年、『ジョン萬次郎漂流記』で第6回直木賞受賞、『文学界』誌の同人となる。昭和初年から山梨県を頻繁に訪問した。山梨では多くの地元文人と交流し、趣味の川釣りなどを行っている。山梨を舞台にした作品も多い。

昭和２４年『別冊文藝春秋』に『本日休診』を連載、　続いて『『漂民宇三郎』、『黒い雨』を連載・刊行した。この作品で昭和41年、野間文芸賞を受賞し、同年に文化勲章を受章した。。



文学賞

1938年（昭和13年） - 第6回 直木賞、『ジョン萬次郎漂流記』

1950年（昭和25年） - 第1回 読売文学賞小説賞、『本日休診』

1956年（昭和31年） - 第12回 日本芸術院賞、『漂民宇三郎』

1966年（昭和41年） - 第19回 野間文芸賞、『黒い雨』

1972年（昭和47年） - 第23回 読売文学賞随筆紀行賞、『早稲田の森』



代表作

『山椒魚』（1929年）

『屋根の上のサワン』（1929年）

『ジョン万次郎漂流記』（1937年）

『さざなみ軍記』（1938年）

『多甚古村』（1939年）

『本日休診』（1950年）

『駅前旅館』（1957年）

『黒い雨』（1966年）

『荻窪風土記』（1982年）







「思い出の友人たち、少年時代の回想、歴史随筆、周囲の親しい人びとなど、そこはかとないユーモアと情味ゆたかな筆致によって織りなされた最新随筆集。」（帯文）



筑摩書房・１９９２年５月初版発行の井伏鱒二「たらちね」函・帯付きです。経年のヤケも少なく、書き込みや蔵書印などもありません。

古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。



※井伏鱒二の以下の作品も出品しています。

海鳴り　

荻窪風土記

神谷宗湛の残した日記

くるみが丘　

在所言葉

さざなみ軍記

スガレ追い

鞆ノ津茶話記

文士の風貌

駅前旅館　

岳麓点描

多甚古村（昭和１４年初版）