▪️メーカーパンフレットより（昭和53年）

◯宮崎県日向市の小倉ヶ浜の荒波で育まれた蛤（はまぐり）で作られた碁石を日向本蛤（日向モノ・日向本ハマ）と呼んでいましたが、この蛤貝が年々少なくなり今では一年に数えるほどしか採れません。ほとんどの碁石メーカーが日向本蛤碁石の製造を中止して行くなかで、弊社だけは貴重な伝統を守るため、サンド・ポンプ船による蛤貝の採取から加工までわずかながら生産しております。高度な技術と熟練した手摺職人によって、何回となく研磨された気品が濃い不思議な魅力をかもし出しています。

◯黒石は、三重県熊野の深山から切り出された本那智黒が最も質が良く、白石と大体同じ方法で加工されますが、黒石は白石に比べ同規格のものでも、厚さ直径ともに、0.3mm大きく仕上げられております。（同寸だと黒が小さく見えるため）

◯特別高級品は今なおお手摺り（おてずり）研磨機を用いて外側、内側とみがいていくのは中級品までで高級品はすべて手ずり。微妙なまるみを出すにはかなりの熟練が要求される


▪️お品物について
宮崎県　黒木碁石店製
日向蛤
那智黒
手摺（手ずり）
33号
重量 白黒/各約1kg
未使用品