〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉

★平成7年（1995年）第34版発行。紙カバー付き。
★カバー＝天にヨレ傷、表面に保管上のスレ傷汚れ
　　　　　有り。
★本体＝三方にやや経年ヤケ、カバー外した表紙
　　　　下部に剥がれ傷有り。（画像参照）
　　　　小口側下部にヨレ傷有り。

★★上記以外、本文内目立つシミ汚れ等無く、製本は堅牢でご愛読に支障は御座いません。

　ちょっとググれば直ぐにあらゆる料理のレシピが閲覧可能な現在、料理本が如何にファンを獲得していくかはとても難しい時代になったなあと思うのです。

　昭和や平成の初め頃は、紙媒体全盛期でした。その分、意匠を凝らした本当に魅力ある本が、ジャンルを問わず多数存在したと思うのです。

　本書は、今からすれば垢抜けきれない、レトロ感あるグラビアレシピ本ですが、なんとも言えない可愛さがあると思われませんか？

　まず、表紙がピンク。お菓子本でピンクや赤の表紙は、絶対美味しそう！と感じさせてくれる、重要な要素と思うのです。

　あと、ケーキやクッキーのデザインの愛らしさ。クッキーがヒヨコ型で無くても、キャロットケーキに人参の飾りが付いていなくても、味は変わらない筈なのに、これが大きな違い！

　人間は、まず目で味わう生き物なのです。（以前に、ダイエット用の青いメガネ、というのを見たことがありますが、食べ物が青く見えるだけで死ぬほど不味そうに写ってました！）

　こちらは、発行から3年ほどで版を34回も重ねる程の人気本でした。何故か？

　本当に作って美味しく、見た目も愛らしさも満点とくれば、著者の久松氏の腕前は勿論、カメラマンや装丁を施した方の技術の高さが伺えるというものです。

　平成の本ですが、昭和の懐かしさも感じさせてくれるお菓子本、可愛さにこだわる方ならハマって頂けるのでは？

　古い本です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。

　古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。