宮本輝
「泥の河 『螢川』収録」
「道頓堀川」
角川文庫　2冊セット

「泥の河 『螢川』収録」
堂島川と土佐堀川が合流し、安治川へと名を変えていく一角、まだ焼跡の残りを伝えていた、昭和三十年の大阪の街を舞台に、河畔に住む少年と、川に浮かぶ廓舟で育つ姉弟のつかの間の交友を、不思議な静寂のうちに描く、太宰治賞受賞作『泥の河』。
立山連峰を望む北陸の富士市を舞台に、熱を秘めた思春期の少年の心のうごきと、いたち川のはるか上流に降るという螢の大群の絢爛たる乱舞を、妖かに、抒情的に描き、芥川賞を受賞した『螢川』。
鮮烈な抒情がみなぎる、期待の新鋭の代表作二篇を収録。

須川栄三 監督、三國連太郎、十朱幸代、坂詰貴之 出演で映画化され、数々の映画賞を受賞した名作です。

「道頓堀川」
大阪ミナミの歓楽街、道頓堀界隈は、眩ゆく華やかなネオンサインに包まれた眺めとはうらはらに、人間の哀しさを奥深く隠し秘めた街である。
この一角で、喫茶店を営む武内の半生は、激しく奔放に生きた過去を今なおひきずり、嫉妬と未練と憤怒に塗りこめられている。『ヒネリの鉄』として異名をとり、無頼の玉突き師として、その世界の陰の部分で名を馳せた終戦後の一時期。闇市での妻・鈴子との出会い、一家離散を占い的中させた得体のしれない易者・杉山の出現、そして、まもなく訪れた妻の裏切り、別れ、再会、妻の死。ーー
店の二階に住みこんだアルバイトの学生・邦彦とはふしぎに心が通いあうが、彼もまた、両親を亡くした孤独な青年だった。
歓楽街を舞台に、さまざまな過去を背負った人間群像を描く、感動の長編力作。

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愛読し長年大切に保管しておりましたが、この度終活のために手放すことにしました。

どなたか読んで下さると嬉しいです。

古い本なのでシミやカバーの破れなどもありますが、状態にご理解いただける方にお譲りします。

ビニール袋に入れて最安の方法にて発送予定です。

同梱で送料が安くなる場合は同梱割引します。
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