重要無形文化財伊勢型紙「道具彫(どうぐぼり)」の人間国宝「中島秀吉」氏の江戸小紋です。

道具彫とは突彫道具で紋を抜いていき型紙を制作する技法です。
型紙を彫る刃物制作にも通じており1955年に伊勢型紙道具彫保持者として人間国宝に指定されました。

こちらの作品は「丁」の字のを込めた意匠で、シンプルだからこそ至難の業、遠目でみると無地のように見える細かな文様です。
衽に作家物の落款が配されています。
シボ感のある縮緬地で作られています。
写真掲載の反物端もお付けします。

中島秀吉氏彫刻型、その名匠の型より染め上がった本物の江戸小紋ですので、お手持ちの袋帯や名古屋帯と合わせてぜひご愛用いただければ幸いです(^^)


●色味：
濃鼠 (こいねず)色に近い暗めの青紫色です

●サイズ：
広衿、袷仕立て
一つ蔓茗荷の丸の縫い一つ紋入りです
身丈 159cm
裄丈 62cm
袖丈 49cm
前幅 24cm
後幅 30cm
裄の縫い込み 片側約6cm
内揚げ約7cm
※素人の採寸ですので若干の誤差はご了承ください。

●素材：
着物地、胴裏、八掛ともに正絹

●状態：
しつけ糸が付いています。
目立った汚れなく綺麗で状態は良好です。
美品ですが中古品ということをご理解いただいた上でご購入をお願いします。

●その他、注意事項：
お使いのモニターによって見える色に違いがありますので、微妙な色を追及されている方はご注意ください。


【　中島秀吉について　】
明治16年生まれの中島秀吉氏は、1893年より、から津の豊田喜蔵について伊勢型紙道具彫を修業、大阪でも研鑽を積んで、1916年郷里の三重県鈴鹿にかえり、工房をかまえ独立されました。
1955年、伊勢型紙が持つ高度の技術に対して、中島秀吉（道具彫り）氏の他に、六谷紀久男氏（錐彫り）、 児玉博氏（縞彫り）、南部芳松氏（突彫り）、中村勇二郎（道具彫り）、城之口みゑ氏（糸入れ）の仲間5人と一緒に重要無形文化財 （人間国宝）に指定されました。
黄綬褒章受賞。
没年1963年2月2日。


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