知って楽しいわさび旅
産業編集センター
定価: ￥ 1200+税

#産業編集センター #本 #地理／旅行・ガイド

わさびは日本固有の植物である。日本原産で、日本でだけ栽培され、日本でだけ食べられてきた。まさに、日本の食文化や日本人の嗜好を語る上で欠かせない食材といえる。

栽培が始まったのは江戸時代初期のことだといわれている。倹約家でありながら美食家だった徳川家康。薬草にも造詣が深かった彼は献上されたわさびをことのほか気に入り、栽培を奨励した。幕府の庇護を受け、安定した栽培の環境が整い、広くわさびが行き渡るようになる。
今では、わさびと切っても切れない関係にある寿司だが、はじめてわさびが寿司に使われたのは江戸時代の後期、文化・文政の頃。味や風味もさることながら、わさびには魚の臭みを消したり、細菌の増殖を抑える作用があることを経験から知っていたのだろう。瞬く間に庶民の間に定着し、全国へと広まった。〈わさびの基礎知識　より〉

✦わさび栽培発祥の地
　有東木（静岡）
✦日本有数のわさび産地
　中伊豆（静岡）
✦湧水が育む類のないわさび田
　安曇野（長野）
✦たくましく育つ伝統のわさび
　奥多摩（東京）
✦幻の匹見わさび／わさびの最高峰「真妻」／岩泉の畑わさび

✦わさび3行レシピ
【生ハムチーズわさび添え】【葉わさびのサラダ】【アラ汁＋生わさび】【卵かけわさびご飯】【わさびタルタルサンドイッチ】
✦他にも、わさび丼、わさびビールやわさびおやき、本生すりわさび付ソフトクリームなど、生つばゴックンのグルメ情報もあります。


わさびには食品としてだけではなく、ビックリするような効能も報告されています。
それは、日本には上陸していなかった毒針ももつ「ヒアリ」が近年各地の港で発見され、その凶暴性がメディアでも話題になりました。
その「ヒアリ」の撃退法に、わさびの香りが有効だというのです。当方出品中の『植物はおいしい』で紹介されています。ほんの一部ですが、抜粋。
” 餌にヒアリを群がらせた後に、ワサビシートといっしょにする実験が行われました。この場合、容器の中の餌に引き寄せられていたヒアリは、すべて死にました。……”
この他にもワサビシートはコンビニ弁当やスーパーの生鮮食品などには必ず入っています。その殺菌消臭効果はよく知られています。防カビ効果も報告されています。


美品