ダンテの死後世界日記
超訳小説で読む『神曲』 天国篇
Dante Alighieri / チェ スン / 谷島 誠 / 佐藤 正人
定価: ￥ 1600+税

#DanteAlighieri #チェ_スン #谷島誠 #佐藤_正人 #本 #社会／一般

人生の途上で道に迷い、地獄の入口で、尊敬する詩聖ウェルギリウスに出会ったダンテ。二人の地獄巡礼の旅は、ベアトリーチェの涙の願いにより始まりました。/ウェルギリウスとダンテは、さまざまな苦労の末に地獄を脱出し、星空が輝き、海に囲まれた煉獄の島に到達します。/煉獄とは、いつか天国に上るために、魂たちが自らの罪を浄めるための場所です。……

翌朝になると、ダンテの巡礼を見守る聖ルチアのはからいにより、ダンテは煉獄の門の前まで連れてきてもらうことに。そこで、門番から渡された金と銀の鍵を使い、ダンテは煉獄の前を開けます。さらに門番によって額に刻まれた七つの『Ｐ』の文字を消すべく、煉獄の七つの台地(冠)を進むことになりました。/『Ｐ』とはpeccatumで『罪』を意味する文字です。つまり七つの『Ｐ』とは煉獄における七つの罪を指していたのです。それは、「傲慢」「嫉妬」「怒り」「怠慢」「貪欲」「貪食」「淫乱」でした。
最後に、煉獄を拔けるために、ダンテ一行も焔の中を通り過ぎるように天使が言います。しかし、ダンテはなかなか動こうとしません。ウェルギリウスに、ベアトリーチェに会うことを考えよと諭され、ダンテはやっと焔を通り抜けます。……

しかし、ようやく出会えたベアトリーチェは、地上でダンテが犯した罪を容赦なく明らかにし、厳しく彼を叱責します。そのあまりの辛さに、ダンテは失神してしまいます。……

こうして煉獄での巡礼を終え、ダンテはベアトリーチェとともに、いよいよ天国へと上ってきました。……

この天国篇を通して二人の様子を追っていくと、最後のページにたどりつく頃には、ダンテという一人の中世の人間が学んだ『愛』というものが、数百年後の私たちの心にも、きっと届くことでしょう。
〈まえがき　より〉

こうしてダンテは「天国篇」で、トマス・アクィナス、聖フランシスコ、ボナヴェントゥラ、ソロモン、ベネディクトゥス、ペテロ、ヤコブ、ベルナルドゥス、人類の祖先アダム、etc.に出会うことになります。

美品