人類は下り坂　丘浅次郎と「ダーウィン」邦訳の謎

　著：幡鎌正周・幡鎌さち江　　

　定価：3300円（税込）



カバー左上部にややキズがありますが、ほぼ新品です。





現代社会や文明のあり方を問う「丘 浅次郎」の思想と『種の起源』邦訳の謎を解く! 著者の丘の研究は、日経新聞「文化面」（2009年12月24日）に「『ダーウィン』邦訳の起源」として掲載され、その集大成が、中村明・静岡県立大学名誉教授、筑波常治・元早稲田大学教授などの御協力を得て、2013年3月、静岡新聞社より刊行された。 本書は、２０１３年１０月、「現代に通じる文明論、哲学をよみがえらせた」と第１３回静岡県自費出版大賞において審査員から高い評価を受け、「大賞」を受賞した作品。 （内容）丘は、明治～昭和初期に活躍し、日本の生物学の基礎を築いた動物学者・思想家。そのユーモア溢れる軽妙な語り口と読者を納得させる文章力は司馬遼太郎や鶴見俊輔など多くの知識人が注目し、社会文明批評『進化と人生』は、当時、魯迅などアジア人留学生にまで影響を与えたと言われている。 本書は、ダーウインの進化論を『種の起源』と命名・翻訳した丘の生涯と業績をたどり、彼の社会文明批評や教育論などを通して、人類の未来に逆説的に「下り坂」と警鐘を鳴らした丘の現代における価値を論じたものである。 進化論を通して、人間の固定観念を打ち崩し、既に明治という時代に「人類の万物の霊長としてのおごり」「人間社会の矛盾」を鋭く指摘した丘の思想は、今、現代人が読んでも面白く、百年の時を超えて語りかけてくる！ 人類の歴史を生物の歴史の一つのしてとらえた丘の痛快な思想は、「生命の不可思議さ」と「科学を学ぶ価値」を教えてくれる。 四六版・３３６ページ・ハードカバー



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