フィルムカメラ時代の1982、3年ごろに発売されたカコ（Kako）ストロボＰ－７です。バッテリーがなく、入手も困難なため動作未確認。以下の記述のように、発売時の環境がいささか特殊なので、実用性よりもカメラ史の一部としてコレクション向きかなと考えて出品しました。

カコ社は日本の代表的ストロボメーカーでした。ただ、倒産や事業譲渡、「カコ争議」という有名な労働争議などの混乱期がありました。Ｐ－７が発売されたのは、こうした混迷をまだ引きずっていた時代です。

私の記憶ではこのＰ－７、カコ社本体ではなく、争議を経験して会社再建をめざしていたた労働組合（従業員）側が主体となって製造販売した製品でした。このためか、Ｐ－７に関する記録は、知りうる限りほとんど見当たらず、説明書も紛失していて詳細な性能の紹介ができません。もし当時の関係者の方のご教示をいただけるなら幸いです。

出品するのはストロボ本体と、肩にかつぐタイプのバッテリーのケースでともに長さ（高さ）約23センチ。ケースの中には「DC‐PACK Ｌ－７」という積層乾電池を収納装着する金属製ケースも入っています。

この電池はもう市販されていないと思われ、代替品があるかどうかも不明です。大容量でモータードライブを使用しても連続発光が可能だったので、報道関係者にも使用されていたようです。

以上のような概要をご考慮の上、購入を検討していただければと思います。なおフル装備の写真に写っているカメラは撮影用に使用したもので出品はしていません。