自宅保管の古い本です。目立った破損などはありませんが、経年劣化がみられます。この点にご留意され検討下さい。

＊平岩弓枝：1932年生まれ、1959年「鏨師」で第41回直木賞受賞、1991年「花影の花」で吉川英治文学賞受賞。著書に「女の顔」、「下町の女」、「午後の恋人」等、

・「黒い扇」角川文庫、1986年初版、定価６２０円、
＊伊豆修善寺の旅館の風呂場で邦楽作曲家が死んだ。日本舞踊茜流家元茜ますみと一門が主催する忘年会に参加しての事故であった。年が明けて映画スターがガス自殺。そして演劇評論家が轢殺される。茜ますみの周辺で起きた三つの死。茜ますみの弟子の八千代は、「茜ますみの弟子としては心苦しいけれど、どれもうちの師匠・・・」と看破して解明に乗り出した。
華麗な日本舞踊界の底流に蠢く黒い扇の謎を暴く、ロマンミステリー。

・「葡萄街道の殺人」角川文庫、1988年初版、定価４２０円、
＊麻布のレストランの女主人有里子は、毎年ワインロードを旅してワインを買い付ける。今年は弟夫婦と店の常連早川教授が率いるツワーと一緒であった。心にそれぞれの炎を秘めて人々は葡萄街道をはしる。爆発のときが刻々と近づく・・・・。

・「女たちの海峡」文春文庫、1992年第17刷、定価４４０円、
＊華道京極流家元師範代の麻子は、腕も確かで気立てもよく流儀の内外では評判の美人である。麻子の生母は柳橋一の名妓だったが、男と出奔して消息不明である・・・養母から出生の謎を聞き、真実を求めて生母を世界の涯まで追いつめるが・・・放浪の魂に翻弄される女の妖しい性を描く。

＊（初版１０４０円＋４４０円×４０％）＋手数料２００円＋送料（レターパック）５２０円≒２０００円

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