水上勉
「冬の光景」
「波の暦」
「弥陀の舞」
角川文庫　3冊セット

「冬の光景」
『文学』への夢を断ち切れない22歳の『私』は上京後、同じアパートに住む年上の女とずるずると同棲し、やがて、子どもができる。
『父親』としての自覚もなく、貧困、肺疾という重い現実にとりまかれている無力な『私』は、母子との生活にもなじめず、煩悶をくり返し、破局をむかえる。
昭和17-20年にかけて、第二次世界大戦中の暗い世相を背景に、人生の葛藤と苦悩を赤裸々に描いた自伝的長編小説。

「波の暦」
実力派の人気女優、甲斐節子は、テレビ出演作品をきっかけに、その脚本家、香西尊彦と知り合う。とぎすまされた感性と寂しげな風貌に魅かれ、さらに彼の熱心な求愛もあって、恋愛、結婚へと急速に発展する。が、甘美な結婚生活も束の間、夫の言動に不信の影がみえる。

「弥陀の舞」
越前の山合いの村に育ったくみは、15の冬、紙漉きの名人弥平の下で働く。大柄で色白の、早熟な体つきは仕事場の男衆の目を惹き、牛太、宇佐の2人と結ばれたが、その熱い抱擁の中に浮ぶのは、尼の身で父無し子を生んだ、行方知れずの母の面影だった。

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愛読し長年大切に保管しておりましたが、この度終活のために手放すことにしました。

どなたか読んで下さると嬉しいです。

古い本なのでシミやカバーの破れなどもありますが、状態にご理解いただける方にお譲りします。

ビニール袋に入れて最安の方法にて発送予定です。

同梱で送料が安くなる場合は同梱割引します。
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