19世紀にイギリスで出版された捕虫鳥に関する自然史の書籍で、エディンバラのW.H. Lizars出版社が出版し、ロンドンのS. HighleyおよびダブリンのW. Curry Jr. & Co.によって発行されました。イギリスが誇る19世紀の自然科学文献における卓越した技術と学術的価値を示しています。

本書のタイトルは『Natural History of Flycatchers』で、美しい手彩色の挿絵が含まれています。たとえば、“Green Tody”（ミドリトディ）のような捕虫鳥の姿や生息環境が繊細な筆致で描かれ、科学的な正確さと芸術的な美しさを兼ね備えた当時の自然科学書の典型です。

表紙は赤い革装丁で、背表紙には金色のエンボス加工が施され、古典書籍ならではの高貴さと精巧さを際立たせています。内側のページは経年によるやや黄ばみが見られますが、それがむしろ歴史的な価値を高めています。

本書は自然史研究者のみならず、古書や自然芸術を愛する方にとって理想的なコレクション品です。教育的な参考資料としても、また装飾やコレクションとしても、19世紀のイギリスの自然科学出版の独特な魅力を存分に堪能できる一冊です。

さらに、書籍のページの縁には精巧な金加工が施されており、光に当たると柔らかな金色の輝きを放ち、本書に優雅さと贅沢感を添えています。

10年以上大切に保管してきた愛蔵書で、ページをめくるたびにその美しい挿絵と繊細な描写に心を打たれてきました。これはただの本ではなく、自然と芸術の美が凝縮された一つの芸術作品です。このたび断捨離のため、心ある方にお譲りしたいと考えております

なお、書籍のページには一部裂けがありますが、欠落ページはありません。
サイズ：約17×11×2.5cm。