来年生誕150年を迎える上村松園の名随筆集「青眉抄」初版本。(発行5000部限定)

本中に彼女の考える自分の代表作数点の絵があります。
又箱の表面には和紙を貼りその上に上品に彼女の？絵がプリントしてあり、ムードを醸し出しています。

日本画の美人画で高名な上村松園が晩年に著した「青眉抄」の初版5000部限定本です。

上村松園は女性初の文化勲章受賞者であり、15歳と言う若さで第3回内国勧業博覧会に「四季美人図」を出品、一等褒状受賞を得るなどその才能が広く知られた人でした。

女性画家等あり得ないと思われた時代にシングルマザーとして子供(上村松篁ー文化勲章受賞)を育てる等、その生き様は来年の生誕150年を迎え又脚光を浴びるのではと思われます。

松園は高い精神の緊張と親密な美意識とで近代日本画史上に印象深い足跡を残したと評されています。
本随筆集はこの画家としての画業を支えた内奥にある、女の性と情念を吐露した信仰告白であると同時に、美しきものへの限りない憧憬を語った恋文でもあるとも言われています。

一流画家として歴史に名を残した女性の名随筆集であり、絵画を志す人、又はその彼女の生き様に感銘を覚える人達にお読み頂き、持って頂きたく思っております。

80年以上前の本の割には本自体のカバーのパラフィン紙？もそのままの良い状態と思いますが、写真8に示す破れ等それなりの時間を感じさせる部分もある事をご了承願いたく。