この写真集は、円環する生と死のプロセスを、再生の象徴である女性モデルと、死の象徴である骸骨とが重なり、新たな生命を生み出す象徴として創作されております。



女性的なパワーの象徴として、蛇を絡ませ、生命力を同時に描写しています。



このテーマを出来る限りリアルにお伝えいたしたく、掲載写真は一部を除いて、フィルムカメラで撮影しており、デジタルカメラのような綺麗なつくりではなく、フィルムならではの粒子感のある描写をお楽しみいただけるかと存じます。



撮影は湿度と時間を吸い込んだような、仄暗い照明の一室で、蛇（女性の象徴）から骸骨（死の象徴）との抱擁というかたちで進行していきましたが、骸骨との性行為をしているように見える抱擁も、彼女自身が心の深いところへ落ちていく通り道でしかなく、次第に深淵に落ちていくと、私への受け答えもかすれるような声に変わっていきました。それはまるで、完全に静止する死に抱かれて、内面的な死と再生を彼女自身の肉体が受け入れているかのようでした。

それは成長と減殺を繰り返す月の化身であるかのように、張り詰めた静寂の中で、生と死が無言の対話をしているかのようでした。



モデル様は違いますが、同じホテルでのイメージ動画があります。

写真集とはイメージが違うかもしれませんが、ご参考までにどうぞ。

https://studio.youtube.com/video/MnFqCF3tRO4/edit