Kazuo Hashimoto
No. 275 1964年

橋本一男氏は、戦時中、戦闘機「震電」の設計に携わり、戦後間もなく福岡県久留米市で立ち上がったギター製作会社マルハ楽器製造の創業者です。

橋本氏のギターは品番の種類が多く、内容を把握し難いですが、大別すると、定番的な総単板モデルとトップ合板モデル（合板汎用ギター製作もテーマの一つ）があります。

出品のモデルNO. 275は、総単板の定番モデルNO. 271系で、より外観に拘ったモデルです。
この系統はネックが細いため、普段アコースティックギターを弾かれている方も馴染み易いと思います。

NO. 271は杢目模様が様々で、殆どが茶塗装仕様であるのに対して、NO. 275は個人製作家が使用するような杢目のメイプル材を採用しています。
定番NO. 271用に確保された多くの材料から杢目選別したと思われ、NO. 271より数も少ないモデルです。
ロゼッタもシンプルでセンス良いデザインです。

外観は、トップに細かいヘアクラックがあり、ブリッジ下（6弦延長上）には、軽い亀裂補修もあります。　60年前のものでそれなりの使用感がありますがプレイコンディションは維持されていると感じます。

定番NO. 271の構造で、外観に拘った希少モデルNO. 275をどうぞ宜しくお願いします。


弦長　　：646 mm
ナット幅 : 49 mm
弦高　　 : 12フレット 6弦4.2mm 1弦3.5mm
ネック : やや順反り

ギターのみの出品でプチプチと段ボールで梱包して発送の予定です。


種類···クラシックギター