Providenceカスタムショップ、"Free the Tone"のフルレンジ・ブースターです。ブースト量は最大で20dB。



FINAL BOOSTERはICを使用せずトランジスタで構成されており、自然な音色が特徴です。またブーストオン時に位相は反転しません。あまり知られていませんが、トランジスタやFETを1個使用したタイプのブースターは位相が反転してしまいます。



エフェクターをONにした際に音が引っ込んでしまう原因の一つに位相反転の問題がありますが、FINAL BOOSTERでは位相反転の心配はいりません。



アンプのヘッドルームに余裕がある場合、アンプの直前にFINAL BOOSTERを接続すれば、音量をそのまま上げるためのブースターとして使用できますし、チューブアンプの場合、ドライブ感を増すことができます。



FINAL BOOSTERのネーミングは、「最終に接続するブースター」の意味から来ています。もちろんオーバードライブ等の前にFINAL BOOSTERを接続して、エフェクターの入力回路をクリップさせ、独自の歪を得ることもできます。



布袋寅泰氏やSUGIZO氏など多くの著名ミュージシャンのシステムやペダルを手がけるFree the Tone、現在ではProvidenceから独立したブランドとして、多くのファンがあります。



FINAL BOOSTERは当初カスタムショップラインだけの販売でしたが、その人気からProvidenceのレギュラーラインとしてもリリースされ、独立後のFree th Toneからも発売されたモデルです。



現在では製造終了しており、希少なエフェクターです。中古市場でも滅多に見ることなく、即売り切れになることもしばしば。今後ますます入手が困難になると思われます。



出品された個体は、写真の通り、経年変化程度の綺麗なコンディションを保っています。このチャンスを掴んでください。早い者勝ちです。