岩波書店, 1984年

するどい思想、奥ぶかい表現は、短いことばに凝縮されていっそう鮮烈なきらめきを放ちます。岩波文庫の名著群から、そうした心に残ることばの数かずを選りだしました。

掲載されているのは文学や哲学、宗教、社会思想等の幅広い分野から選んだ365の章句。まずはさっと通読してもハッとする花束集だ。もっとも一章句で感激し、何日も何日も立ち止まって読み返し、
句を考えながら読む方法もあるが、章句は断片的だから、もっと深く内容を知ろうとするとどうしても原典を開く作業が必要になる。自分の得意な分野だと、保管していた古書を再度本棚から取り出すこともある。そのため、原典のどこに出てくるかが明記されているのがうれしい。出典と掲載ページが載っているので、原典で前後関係の論旨が調べられる。
病気や高齢化、死など不安なときに本書を開いて出会った言葉、人生にはわからないことが一杯で、これから探求するのが人生だと人を前向きにさせてくれる。

状態は写真の通りでございます
中古品でありますことをご理解くださいませ