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『黙阿弥』（文春文庫、河竹登志夫 著）は、江戸から明治にかけて活躍した劇作家・河竹黙阿弥の生涯と作品を描いた評伝です。著者の河竹登志夫氏は、黙阿弥の曾孫にあたり、秘蔵の原稿や手記をもとに、黙阿弥の78年の生涯を詳細に綴っています。

書籍の詳細情報:
•タイトル: 黙阿弥
•著者: 河竹登志夫
•出版社: 文藝春秋
•発行年月: 1996年5月10日 初版 絶版
•ISBN: 978-4-16-744502-7
•ページ数: 320ページ
•判型: 文庫判

内容紹介:

本書は、坪内逍遙に「明治の近松、我国のシェークスピア」と称された河竹黙阿弥の生涯を描いた評伝です。著者である曾孫の河竹登志夫氏が、秘蔵の原稿や手記をもとに、黙阿弥の生涯と心の奥の風景を描き出しています。

読みどころ:

本書の冒頭では、天覧歌舞伎の様子が小説のように描かれ、読者を引き込みます。また、黙阿弥の「黙」の字に込められた意味や、彼の作品に込められた思想、時代背景などが詳しく解説されています。著者の深い洞察と豊富な資料に基づく描写により、黙阿弥の人間性や創作の背景を深く理解することができます。

この評伝は、歌舞伎や日本の伝統芸能に興味のある方、また歴史や文学に関心を持つ読者にとって、貴重な一冊となるでしょう。

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