「オドの魔法学校」訳者:原島文世
　孤独な青年ブレンダンのもとに、オドと名のる女巨人が、魔法学校の庭師になってほしいという。慣れない都の生活になかなかなじめない。一方王と顧問官たちは、歓楽街で興行する魔術師の噂に神経をとがらせていた。件の魔術師はただの興行師か、それとも本物の魔法使いか・・

「ホアズブレスの龍追い人」訳者:大友香奈子
　龍が生み出す冬に封じ込められた、黄金と氷の街にやってきた龍追い人。古い血を誇る大領主のもとに派遣された、若き吟唱詩人がくだした決断。きれいなものに目がない醜いトロールが出合った、世にも美しいバラ。ドラゴンにさらわれた、女王お気に入りのハープ奏者を捜す、五人の女戦士の冒険・15の物語を収めた贅沢な短編

「茨文字の魔法」原島
　レイン十二邦を統べる王の宮殿。その下にある王立図書館で、捨て子だったネペンテスは育った。ある日、魔法学校の学生から預かった一冊の本。そこに茨のような謎めいた文字で綴られていたのは、かつて世界を征服した王と魔術師の古い伝説・・

「冬の薔薇」原島
　風変わりな少女ロイズが見た森の秘密。廃墟と化したリン屋敷にまつわる呪いの噂・・

「バジリスクの魔法の歌」原島
　破壊と殺戮を生き延びた幼子は、辺境の詩人学校にあずけられた。権勢をふるうバジリスクの一族。だが、運命の車輪は大きく回りはじめ・・

「女魔法使いと白鳥のひな」大友
　昔語りの星座が申し出る奇妙な取引。〈道の民〉の若者の探索がロウ王国の真髄をゆさぶる。

「白鳥のひなと火の鳥」大友
　突如〈ロウ・ハウス〉に現れた謎の魔法使いと火の鳥。メグエットとニクスは彼らと共に砂漠とドラゴンの国へ・・

「夏至の森」原島
　7年ぶりに故郷に還ったシルヴィアを待っていたのは、鬱蒼とした森に抱かれたリン屋敷と、曾曾曾祖母の手記。森には美しくも怖ろしい女王とその眷属が棲み、祖母が主宰する村の女たちのギルドが、屋敷を彼らから護っている

「アトリックス・ウルフの呪文書」原島
　カルデスとペルシールの戦をやめさせようと、伝説の魔法使いアトリックス・ウルフは魔法をかけた。呪文で創りあげた恐るべき姿の闇の乗り手。戦場でいったい何が起きたのか。２０年後ペルシールの王弟タリスは、魔法学校の背後にそびえる山の頂でアトリックス・ウルフに訊く

　古書レベルとしての本の状態は概ね良好かと♪