《品切稀少本》
名人庭師とっておきの知恵袋
平野 泰弘
定価: ￥ 880+税

#平野泰弘 #本 #生活／家事

庭づくりの基本と極意、熟練の知恵と技の数々！！
木の国ニッポンが育んだ日本の風土に根ざした庭と庭木の手入れ法。この誇るべき伝統の技を名人庭師たちがあますところなく、とことん語った！！

昔と比べて雑木の庭が多くなった。だが、庭でさわやかな雑木の趣を何年も楽しむのは至難のことと考えていいだろう。非難するつもりはないが、いまどきの若い造園設計屋は、先行き、庭の中で雑木がどんな暴れん坊の木になるか知らなすぎる。最期に面倒をみるのは私ら庭師、現場の人間だ。私らの泣き言、困りごとが、これから庭づくりを始められる方や、庭木に興味をもってくださる方に少しでもお役に立てば、それだけでもこの本は価値があるだろう。昔からの伝統的に受け継がれてきた古人の庭づくりの知恵は貴重だ。いまでも充分に、みなさま方の庭いじりに通じることがたくさんある。本書をきっかけに「庭木でも育ててみようか」と、そんな気持ちになってもらいたい、庭木づくりの楽しさを知ってもらえたら幸甚（こうじん）だ。

平野康弘略歴
（社団法人）日本造園組合連合会理事長。庭師歴53年、茶庭、枯山水からビオトープ庭園まで幅広く手がける。造園にあたっては必ず自分で設計し、水墨画でイメージを伝える。

✦カエデ・モミジ
…、自然らしく保つためには、若木のうちから毎年、枝先の細い部分をこまめにはさんでまとめているに違いない。かなり手をかけているはずだ。
何年も放置して、枝が太くなってから飛ばすと、切り口がごつごつして、自然樹形のやわらかな美しさをそこなう。強剪定すると、はさんだあと、いたずらに勢いのいい枝が出やすい木だ。若いうちからほんの少しずつ、少しずつはさんでいけば、樹形も維持できるし、やわらかく仕立てられる。

✦サツキ・ツツジ
切り戻しのコツは、古い枝はできるだけ軽く、若枝は強くが原則。古い枝を強く飛ばすと、芽が発生しないで、そのまま枯れ込んでしまうおそれがあるからだ。
サツキ・ツツジは花が終わりかけたころには翌年の花芽をつくり始めているので、遅くなってから刈ると、花芽を飛ばしてしまい、翌年、花を見られないことになる。

他にも、アジサイやクチナシ、サルスベリなどお馴染みの樹木多数紹介！
「目から鱗」！


美品