本書の「はじめに」の部分に著者である小松信哉氏が次のように書いています。
「問い」で創る算数の授業では、子どもは教師の前をたくましく歩み始める。何も発問をしていないのに、「先生、見つけた！」「先生、もしも○○だったらどうなるのかな」と、自ら問いを持って、追究し続けようとする。そのような「教師の前を歩む子どもたちの姿」をこの本の中にたくさん書きたいと思った。そして、そのような子どもたちが、みんなで知恵を出し合いながら、算数の本質を貫く「話し合い活動」により、よりよい数理を創造する算数の授業の様相を、この本に描きたいと思った。私の算数授業の根底には、常に「やさしさ」というキーワードがある。算数の授業は、子どもたちの、そして教師の「やさしさ」に包み込まれている。もっと言えば、算数の授業で、子どもをやさしい人間に育てようとしていると言っても過言ではない。
この本が、問いで創る算数の授業に目覚めた先生方、そして、そのような若手教師を指導する立場の先生方、算数の授業に熱く燃えている先生方に読んでいただければ幸せである。（一部抜粋）
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◆算数授業観改革シリーズ
「算数の本質を貫く話し合い活動を創るポイント」
小松信哉　著（略歴：福島大学附属小学校教諭　全国算数授業研究会幹事　基幹学力研究会世話人　福島県教育庁義務教育課主任指導主事　国立教育政策研究所教育課程研究センター学力調査官（算数）　福島大学教職大学院准教授）
東洋館出版社（2009年12月25日初版第１刷）

※8ページ線引きしているところがありますが、読むには全く問題ないと思います。それ以外のところは、大変きれいです。