「出雲」は謎に満ちている。

仮説が立証されないものがあっても、謎解きに真剣に取り組む学者の熱情もすごい！出雲を知りたい＝旅したい。



１）梅原猛　『葬られた王朝　古代出雲の謎を解き』新潮社

　スサノオやオオクニヌシらの「出雲王朝」がこの国を支配していた。ヤマタノオロチや因幡のシロウサギなどで知られる出雲神話。

それは天皇家につながるアマテラスの系譜とは別個の、スサノオを祖としたもう一つの王家の物語である。もしこの王朝が歴史的に実在するものであったら・日本古代史を塗り替える衝撃的な論考。

　ハードカバー　318ページ　オビ、カバーあり（新品同様）



２）『出雲の考古学と＜出雲国風土記＞』　学生社

　古代出雲王国の里推進協議会　編

　荒神谷や加茂岩倉などたくさんの銅鏡や銅剣、巨大柱が出土

　さらに「出雲大社」など謎を秘めた古代「出雲」を解明する！

１　古代出雲史概説

２　『出雲国風土記』の世界と考古学

３　出雲の青銅器

４　四隅突出型墳丘墓から古墳へ

５　出土文字資料からみた古代の島根

事例発表＝　出雲大社境内遺跡―巨大本殿遺構を中心に　

シンポジウム　『出雲国風土記』から何がわかるか

　ハードカバー　290ページ　　カバー、オビあり（ほぼ新品）



３）『出雲大社の暗号』　関裕二　講談社

　あの日、出雲で何が起きていたのか!

　出雲神の祟りか――誰もが恐れるその理由は?



「大きな神殿を建てればおとなしくしている。さもなくば暴れる」。

神話で語られてきた大国主神の言葉は真実だったのか?

ここ30年の研究の成果から、弥生時代後期、出雲や山陰地方に無視できぬ勢力が存在したことが明らかに。そして、ヤマト建国とともに、出雲が没落したことも。出雲はヤマトなどの勢力に嵌められたのか。驚くほどの巨大神殿を建てた理由は？　隠された暗号を解き明かす!

　ソフトカバー　239ページ　



４）『信濃が語る古代史族と天皇』関裕二　祥伝社新書

　大国主命の子タケミナカタが逃げて諏訪に祀られている。

──善光寺に、なぜ守屋柱があるのか？　元善光寺が、なぜ河内にある？　──諏訪の神は、なぜ八幡・住吉と同体？　─タケミナカタは、なぜ出雲から逃げてきたか？　──諏訪大社は、なぜ上下社に分かれている？──天武天皇は、なぜ信濃に目をつけたか？