「フォーチュン氏の事件簿」
　訳者: 永井 淳

　《シャーロック・ホームズのライヴァルたち》
は陸続として登場し、後を経たない♪

　丸顔の、いかにも美食家然とした風貌の蔭に、鋭い直感力を秘めた犯罪捜査部顧問レジー・フォーチュン──
　クロフツ、クリスティと同年にデビューを飾った巨匠H・C・ベイリーの生み出したこの名探偵は、ホームズ時代の古き良き香りを残しながら、社会に向ける眼差しに新しい時代を感じさせ、来るべき風潮を予知する先取の才能をも秘めていた。
　「聖なる泉」等、傑作七編を収録する。
・フォーチュン氏紹介
・知られざる殺人者
・長い墓
・小さな家
・ゾディアックス
・小指
・羊皮紙の穴
・聖なる泉

　紹介で著者はフォーチュン氏を“定義”づけています♪

　〈中略〉彼（フォーチュン）は一般原則というものをあまり尊重しない。
　唯一の一般原則は、“一般原則などというものはない”ということだという格言ーこれが彼のお気に入りである。
　彼はかならずしも法律を正義だとは認めず・・
〈中略〉彼の正義の基準は、普通の人間の意識によって形づくられたそれである・・

　で、“こんなんありかよ⁈”
　でも、“新鮮かも！”
　えっ、“言ってることがわかんない⁈”
　ですって♪
　じゃあ、読む以外無いよね？？？♪

　古書レベルとしての本の状態は極めて良好かと♪