〈ドイモイ〉とは刷新の意。

現代ベトナムの国家と社会、人々と国の関わりをめぐる論考を所収。

ベトナム地域研究の立場から、ドイモイの実態とダイナミズムの一端を明らかにする。ベトナムに対する理解を深める助けとなる１冊。



ベトナムのドイモイ路線を、国家と社会の関係性とその変容が推進の原動力となってきたという視点でとらえ、経済発展に共同体が果たした役割、市民社会からの政治改革の要求、開拓移民政策の転換、障害者の生活と福祉などについて論じる。



「現代ベトナムの国家と社会：

人々と国の関係性が生み出す〈ドイモイ〉のダイナミズム」

単行本 – 2011/5/10

寺本　実 編著

岩井　美佐紀 著

竹内　郁雄 著

中野　亜里 著

定価: ￥ 4180





目次

序章　ドイモイの歩み

ドイモイ前史

ドイモイ路線の採択

ドイモイ路線の展開

なぜ「国家」と「社会」のかかわり、関係性に注目するのか



ドイモイ下のベトナムにおける「共同体」の存在と役割および「政府」の失敗――経済開発論的アプローチからみた“国家”と“社会”との関係

古田元夫、経済開発論、“国家”と“社会”との関係

新制度派的な経済開発論「共同体」の活用

ベトナムにおける「共同体」の存在と役割

共同体」の活用における「政府」の「失敗」



ベトナムにおける開拓移民政策からみた国家と社会の関係――

1980年代の南北間人口移動の実態を中心に

開拓移民政策の転換

ベトナムにおける国内開拓移住動向の変化

政府95号決定の意義



ドイモイ下ベトナムの障害者の生活における「国家」と「社会」――

紅河デルタにおける事例研究を通して

ベトナムの障害者の概況

事例研究からみた生活状況

生活における「国家」と「社会」のかかわり、関係性



ベトナムにおける党国家と市民社会の関係性――

「実社会」からの政治改革の要求（中野亜里）

国家と公民社会・実社会

社会から国家への政治的作用

実社会の公民社会化



先行研究の概観と本書の位置づけ

日本における主な先行研究

日本以外での主な先行研究





＊大変綺麗ですが中古品に理解ある方のみ検討ください。