ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集（9枚組）

AMADEOレーベルによる1967年ステレオ録音のグルダ２度目の全集です。鋭敏なリズムと、名人芸的アーティキュレーションが、演奏に素晴らしく爽快な推進力を与えており、その中で、細大漏らさず示される自由で確かな様式感覚が、各作品から説得力に富んだ音楽を引き出しています。録音から50年以上が経過していますが、その間にリリースされた全集のどれと較べても、全体の完成度や、バランスの見事さ、ベーゼンドルファーの響きの美しさといった点で、いまだにベストワンに選ぶ方も多いです。バックハウスの全集と双璧の不滅の名盤です。

CD-1

第1番、第2番、第3番

CD-2

第4番、第5番、第6番

CD-3

第7番、第8番、第9番、第10番

CD-4

11番、第12番、第13番、第14番『月光』

CD-5

第15番『田園』、第16番、第17番『テンペスト』

CD-6

第18番、第19番、第20番、第21番『ワルトシュタイン』、第22番

CD-7

第23番『熱情』、第24番、第25番、第26番『告別』、第27番

CD-8

第28番、第29番『ハンマークラヴィーア』

CD-9

第30番、第31番、第32番



フリードリヒ・グルダ（P）

1967年ステレオ録音



グルダは、当時離婚する妻への慰謝料支払いのために、この全集を録音したとの話ですが、それがきっかけでグルダの全盛期に「世紀の名演」が記録されたことは、本当に幸いなことです。何年もかけて全集を完成するピアニストも多いですが、グルダはひと夏の数か月で全曲を録音しており、短時間で仕上げているにも関わらす、その完成度の高さにも驚かされます。残響の少ないAMADEOの録音もグルダの繊細なタッチを明晰に捉えており好ましいものです。グルダの演奏を「軽い」とする向きもありますが、50年が経過しても斬新、知的、爽快であり、総じて歴史に残る圧倒的な名盤《不滅の名盤》とすることに躊躇はありません。



初期輸入盤【西独盤】　★外箱経年劣化使用感大

盤面微すれ散見されますが再生問題無し、CD8のみ内周部アルミ蒸着剥がれありますが再生問題無し（写真16枚目）　71



＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント)