2021年初版第1刷。帯つき、たいへんきれいな本です。（ただし、カバーに小キズ１つあり）



「うろん紀行」

わかしょ文庫 / わかしょ文庫

定価: ￥ 2200



人はなぜ小説を書くのだろう。

なぜ小説を読むのだろう。

決して同じ場所にたどり着くことはできないのに。



〝平和島のブローティガン”

わかしょ文庫による《小説を読む物語》



笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』を読みながら海芝浦へ向かい、後藤明生『挾み撃ち』の足跡をたどり、巨大スーパーCOSTCOの喧騒の中で大江健三郎『万延元年のフットボール』を読もうとする。著者は一見ふざけているようだ。しかし、実際彼女は不安に襲われながら読み訪ね、そして書く。本書はとても切実で危なっかしい《小説を読む物語》だ。うろんな物語を読み終えたとき、読者もまたこの社会での生き方を模索しはじめているだろう。日常の生きづらさが綴られた自主制作エッセイ『ランバダ』の著者がその硬質で端正な文体を余すことなく発揮した好評WEB連載に書き下ろしを加えて書籍化した商業出版第1作。



#わかしょ文庫 #わかしょ文庫 #本 #日本文学／小説・物語