イギリス人アーティスト、ライアン・ガンダーが編集した、アーティストによるカクテルレシピ集。

福岡滞在中に訪ねたバーで、年老いたバーテンダーが発明したというカクテルを飲んだガンダー。旅行中の時差ぼけ、疲れ、そして酔いで、その時の出会い、そしてカクテルが本当にあったのか思い出せずにいたものの、しばらくしてそのバーテンダーの死を知らされ、その幻のカクテルが実在したと知った…その不思議なカクテル体験をきっかけに、ガンダーは知り合いのアーティストたちにカクテルのレシピを聞いてまわり始め、次第にカクテル作りとコンセプチュアルな美術制作の親和性を見いだしてゆく。

本作は、そうして集められた、世にも不思議な、時に危険なカクテルレシピをまとめた１冊。

参加作家・カクテルは、ピエール・ユイグ「ビートル・ジュース」、フランシス・アップリチャード「コールド・オンセン」、デヴィッド・シュリグリー「ドリンク・ユア・オウン・ピス/ドリンク・サムワン・エルセズ・ピス」、サイモン・フジワラ「ピスコ・パワー」ロドニー・グラハム「スペシャル・ボイラーメイカー」など。

注：レシピに×印の注意書きがあるカクテルは、飲用ではないもの、作ったり飲んだりすると猛毒・体に危険なものです。レシピはコンセプチュアルなもとしてお考え下さい。（本文より）

14.5cm×9cm　224P