色染に込められた藍の美しさ、名物裂“荒磯”を込めた藍染めの小紋でございます。

清々しい藍鉄色の染め色全面を埋め尽くす名物裂“荒磯”の古典柄、色彩の透き通るような表情に醸し出される古の風、それは正に“心射止める染めの伝説”、素朴な美しさと温かみ溢れる色染めの魅力をどうぞお楽しみください。

新品未使用・撮影の為だけに着付けた一枚、仕付け糸付“手縫い仕立て”のお品でございます。

荒磯（ありそ又はあらいそ）は、波間を踊る鯉をデザインした柄で名物裂のひとつ。名物裂は、室町時代に中国との貿易によりもたらされた絹織物の呼び名で、中国の他・東南アジア・インド・ペルシアを起源とし、代表的なものとして緞子・金襴・銀蘭・間道・錦・モール・風通・更紗など様々な種類があります。名物裂は茶道で珍重されているため、重なりを嫌う茶席での着用には注意を払う必要があります。

全体的に落ち着いた趣を感じさせてくれるエレガントなひと品、大人の残り香を添えて…身体の線になじむ結びやすさは虜になること間違いなし。

“心射止める染めの伝説…藍染めて咲く華”、過去から現代へと受け継がれる和の美しさ、深みを持たせた配色が着物の味わいを一段と際立たせ、貴女に大人の魅力をさりげなく添えてくれることでしょう。

藍は、植物に含まれている成分が変化して生じた藍色の色素を含む染料のこと。藍の色素は“インジゴ”と呼ばれ、本来はインドで栽培されている藍植物が由来とされています。


採寸表

身丈 ： 162cm（肩から）

裄　 ： 65.5cm

肩巾 ： 31.5cm

袖巾 ： 34cm

袖丈 ： 49cm

前巾 ： 22.5cm

後巾 ： 29cm

素材 ： 正絹(袷)

折代 ： 身丈(内揚げ 前6cm・後6cm)　裄(身頃側：4cm・袖側：2.5cm)　袖丈(5cm)

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