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【詳細】

初版帯付 皆川博子 伯林蝋人形館 文藝春秋刊



2006年8月30日初版 文藝春秋発行 帯付



あらゆる文化ジャンルが爛熟を極めたドイツ黄金の1920年代を背景に、6人の男女の人生模様が交錯する！

第1次世界大戦に敗れたドイツ。極端なインフレと共産主義との闘いで混迷するなか、退廃的な文化は爛熟を深めてゆく。映画界では「カリガリ博士」に続きフリッツ・ラングやフリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウらの〈光と影の芸術〉が花開き、表現主義建築が人々を驚かせ、演劇界ではブレヒトが独自の理論を引っさげて彗星のごとく登場する。

元プロイセン貴族の士官で戦後はベルリンでジゴロとして無為に生きるアルトゥール――彼を巡って紡がれた、視点の異なる6つの物語の中に、ナチス台頭直前の1920年代のドイツの幻影と現実が描かれる壮大な歴史絵巻。



皆川博子

1930年生まれ。73年「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞。ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説など幅広く創作活動を続けている。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞、『恋紅』で第95回直木賞、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を受賞。『開かせていただき光栄です』で、第12回本格ミステリ大賞を受賞。2012年、ミステリー文学の発展に寄与した功績が認められ、第16回日本ミステリー文学大賞を受賞



【状態】

経年劣化により若干の焼け、カバーのフチヨレは御座いますが、カバーにスレ、傷少なく、概ね美本です。



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