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●CLARION 　MD-8080A





「カセットからカセットへ」

　

　その名も「ダビングX」



　1976年の当時、大々的な謳い文句で市場に乗り込んで来た「クラリオン」の本気の参入を示した1台のカセットデッキがあります。



　何とも、1台2役、、いや、二つのカセットデッキを一つにした、2台分のデッキに1台でこなすと言う当時では考えもまだまだ及ばずの未来型オーディオの登場です。



　後のダブルカセットデッキを世に出て行く最初のきっかけを生んだ優れものだったわけです。



　まだ追いつかないユーザーのカセット事情を横目に、すでにどうそれらを使いこなし、どう楽しんでいるかを具体的な提案型としてカセットテープの録音の楽しさを示した形となるわけです。



　それが後追いながらもすぐさまに追いつくユーザーへの手応え感を見事に当てたものでしょう。

　

　なんと、その仕掛け役はカセットデッキ専門メーカーでもなければ、オーディオ界のどの会社のものでもない、あの自動車の音楽を担当したいわゆるカーラジオやカーステレオを作っていた「クラリオン」であります。



　この時、すでに世の中は一般家庭に浸透した「オーディオブーム」で華やかに一色になった時代で、自動車部品の一部の音の担当なイメージがある「クラリオン」が本格的に車から降りて家庭に入り込んだ瞬間でもあります。



　一般的なオーディオメーカーに負ける事のないカーオーディオの、特にカセットテープの分野では、言ってみれば逆にオーディオメーカーでは手がけられてない「自動車」部門と言う点では、それぞれの互いの場所が異なるだけで、その開発や手掛けて来た実績には格差は無いものです。



　むしろクラリオンだからこその特別なカセットデッキが予想されるものが期待に当てられるでしょう。







【商品】

　

　ダビングする事を第一に置きながら、「録る聴く」を徹底的に「遊ぶ楽しむ」をこれほどにデザインされたデッキは他にない。

この「スタジオ」感がまたいい。





　中古品



　動作はすべて操作による動きで可動品です。





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