少年探偵『 地獄の仮面 江戸川乱歩全集32』ポプラ社

原作江戸川乱歩(吸血鬼) リライト氷川瓏



原作は「報知新聞」に昭和5年から連載された「吸血鬼」。乱歩最長の長編であり、前作「魔術師」で出会った明智小五郎と文代さんとが結婚したことが明かされる一篇です。また、明智の助手として小林少年が、二十面相シリーズに先駆けて初めて登場した作品でもあります。

リライトは氷川瓏が担当しています。初出は昭和33年「名探偵明智小五郎文庫4」としてポプラ社から刊行されました。

表紙絵は柳瀬茂が担当、挿絵は岩井泰三。



原作は文代さんも小林君まで出てくるので、少年向けリライトにあたって、ストーリーは、原作を適度に圧縮しながら、大きな改変はなく展開していきます。

大きな違いといえば、ラスト、氷柱に閉じこめられる母子が、原作では真っ裸なのに対して、本書では裸なのか服を来ているのか、何も説明がないという点。



破れ折れ背割れ等はありません。

状態など気になる方は質問欄でよろしくお願いいたします。

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