グリムの昔話〈２〉林の道

矢崎 源九郎/植田 敏郎/乾 侑美子【訳】/川端 強【編】

童話館出版　2000



道に木もれ日はさしても、高い枝に、木立ちに、何やらひそむ気配の「林の道」編。

『ハンスぼうやはりねずみ』昔、ひとりの百姓とおかみさんの間に、上がハリネズミで下が人間の男の子が生まれました。男の子は“ハンスぼうやはりねずみ”と名付けられ、百姓にもおかみさんにも、うとましく思われていました。それで、わらをしいた暖炉の後ろに八年もの間、寝ていました。ある日 “ハンスぼうやはりねずみ”は、町へ出かけた百姓に、袋笛を買ってきてもらいます。そして“ハンスぼうやはりねずみ”はオンドリに乗って、家を出て、森へ行き、長い年月高い木の上に座ってロバと豚の番をしながら、すばらしい音色の袋笛をふいていました。ある時、道に迷った王様が、“ハンスぼうやはりねずみ”に道を尋ねます。その時、道を教えてもらう代わりに、王様が城へ戻った時に一番先に見たものをハンスにあげる約束をします。無事お城へ着いた王様が最初に見たのは、父王の無事を喜び走り寄るお姫さまの姿でした・・・。

『林の道編』には『糸をつむぐ三人の女』『金の子ども』『ねことねずみがいっしょに住むと』など、２３話が収録されています。ゆかいに、ほがらかにお話を楽しみたい時も、ふしぎなものにふれていたい時も、そして、なにかあって気持ちがすぐれない時も、どうぞ、この本を開いてみてください。

およそ9～10才から



こわいことをおぼえたくて、旅にでかけた男

糸をつむぐ三人の女

テーブルよ、ごはんのようい

いばら姫

白雪姫

ヨリンデとヨリンゲル

金の子ども

貧乏人と金持ち

ひとつ目、ふたつ目、三つ目

おどりすぎてぼろぼろになった靴

釘

ならずもの

ヘンゼルとグレーテル

名づけ親になった死神

がらすのびんのなかのおばけ

ハンスぼんやはりねずみ

ねことねずみがいっしょに住むと

兄さんといもうと

漁師とおかみさん

灰かぶり

天国へいった仕立屋

六人男、世界をのし歩く

小さなろば



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